宮崎にて

宮崎市にて開催された先物取引被害全国研究会に出席した。宮崎は、実に四半世紀ぶりの訪問となった。岡山からは新幹線で鹿児島中央まで行き、そこから、日豊線の特急きりしまに乗り継いだ。行きは、鹿児島で既に日が暮れ、雨の降る中、日豊線に揺られた。

JR九州の車両は、岡山近辺を走る列車とは少し趣が異なっている。いや、趣が異なるというより、独特である。特急きりしまの車両も、期待に違わずであった。特段、鉄道好きでもないが、おもしろさを感じる。

特急といっても、単線で、しばしば行き違いのために停車するため、宮崎まで2時間かかった。それでも、小倉から九州を東周りで宮崎に行くことを思えば、トータルの時間は遙かに短くなっており、新幹線の恩恵は大きい。

 

少し時間があったことから、宮崎県庁を見に行ってみた。昭和の初め頃に建てられた庁舎が今も現役で使われているとのことだった。先月の愛知県庁以来、県庁庁舎を見て回るのが趣味になったわけでは決してない。

庁舎の前のヤシの木のような植物は、フェニックスとよばれており、「県木」だそうである。街のあちらこちらで見かける。南国風である。

 

県庁舎を見に行って、思いがけず素晴らしい景観に接した。県庁の南側の通りは、樹齢100年を超える大きな楠(クスノキ)の並木通りとなっているのである。どの楠も幹が太く、枝は旺盛な生命力を感じさせるように、うねりながら広がっていた。一つ一つが立派な楠であり、それらが並んで生い茂っている景観は、圧巻だった。他所でこのような並木を見たことはない。

日差しを遮り、日陰を作ってくれるのに十分である。

通りは、電線は地中化されており、そう遠くない過去に工事が行われたものと考えられる。長い年月を経てもなお大きな「街路樹」が健康そのものの姿をしていることに、地域の人達の、時を経ても変わることのない、木々を大切にする気持ちを感じ、また、木々は世代を超えて、行き交う人々を見守ってきたことを思うと、穏やかな幸せな気分になる。そして、また、幾分うらやましくもある。

 

で、そもそもの目的は研究会である。

勿論、実務に大変役立つものであった。

 

宮崎で印象的だったのは、宮崎の人達の訛り,アクセントが、耳に優しい響きをしていることである。

また、意外だったのは、コンビニ、ファミリーマートは、岡山にもあるが、研究会会場近くの宮崎のファミマにはいわゆる「コンビニコーヒー」の機械が2種類あるのである。お店の人の話では、岡山にはない方の機械がもともと使われてきたとのことであった。宮崎仕様の機械(コーヒーの味がやわらかい)を試してみたのはいうまでもない。

ちなみに、帰りの列車は、同じ「特急きりしま」でありながら、行きとは違う型式の車両であった。

また来る日まで、さようなら。

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